超音波の基礎原理を学ぼう!

超音波の熱的作用

超音波は生体内で吸収されて減衰する。超音波が減衰する過程では、超音波のパワーが熱に変換される(超音波の照射により生体内組織で摩擦や吸収により発熱が起こる)。つまり超音波診断を実施すると熱が生じるということである。使用する超音波の周波数やPRF、走査方式、組織の発熱に対する特性により発熱量は影響を受ける。

TI(thermai index)

超音波の熱的な安全性の指標に「TI(thermai index)」があり、TIは生体内組織の温度を1℃上昇するのに必要な出力に対する全超音波出力の割合をいう。

温度上昇が最大となる点での生体内の超音波出力値を組織の温度を1℃上げるのに必要な超音波出力で除する。スキャン範囲内での最大値を表示

日本超音波医学会「超音波診断装置の安全性に関する資料」より

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